山口 上関町 マダイとクルマエビの「卒業式」 児童が海に放流

山口県上関町の小学校で、児童がおよそ1か月間育ててきたマダイとクルマエビに別れを告げて海に放流する「卒業式」が行われました。

上関小学校では地元の栽培漁業協会と協力して、3年生と5年生がおよそ1か月間、特産のクルマエビやマダイに1日3回、餌やりなどをして世話をしてきました。

10日は、マダイとクルマエビに別れを告げる「卒業式」と銘打った行事が行われました。

はじめに子どもたちはマダイ8匹とクルマエビ7匹の「身体測定」を行い、入学時に比べて平均でマダイが5.3センチ、クルマエビは4センチ成長したことを確認しました。

続いて、マダイとクルマエビの代役の栽培漁業協会の職員に手作りの卒業証書を手渡しました。

そして、森分一孝校長が「皆さんは大きく立派になられました。海に戻っても小学校で過ごした日々を忘れないでください」と、はなむけのことばを送りました。

最後に浜辺へ移動し、子どもたちはマダイとクルマエビに「元気でね」と声をかけながら海に放っていました。

児童たちは「別れはさみしいですが、元気に育ってほしいです」とか、「ほかの魚に食べられずに大きくなってほしいです」と話していました。