中国地方 非常に激しい雨 東北~九州も非常に激しい雨のおそれ

前線や低気圧の影響で、中国地方や東北では雨の強い状態が続いています。東北から九州では11日にかけて、断続的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

土砂災害警戒情報も

気象庁によりますと、日本海から北日本にのびる梅雨前線や前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、東北から九州にかけての広い範囲で、大気の状態が非常に不安定になっています。

中国地方や東北を中心に雨が強まっていて、午後11時までの1時間には
▽広島県が福山市に設置した雨量計で50ミリの非常に激しい雨を
▽国土交通省が山形県金山町に設置した雨量計で37ミリ
▽石川県が珠洲市に設置した雨量計で36ミリのいずれも激しい雨を観測しました。

また、午後10時前までの3時間には、
▽山口県岩国市広瀬で135ミリの雨が降り、7月としては気象庁が統計を取り始めてから最も多くなりました。

新潟県では、これまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高くなり土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

また、山口県を流れる
▽仁保川では氾濫の危険性が非常に高まり、「氾濫危険情報」が発表されていて、ほかにも山口県と広島県では氾濫危険水位を超えている川があります。

このあと低気圧が11日にかけて東北を通過し、前線はしだいに南下するため、東北から九州では大気の不安定な状態が続き、雷を伴って断続的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。

11日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽九州北部と東海で180ミリ
▽中国地方と東北で150ミリ
▽北陸と新潟県、近畿で120ミリ
と予想されています。

また、12日夕方までの24時間には
▽九州北部で100ミリの雨が降る見込みです。

東北や北陸、中国地方では、これまでの大雨で土砂災害や洪水の危険度が高くなっているところがあります。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意し発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保するよう呼びかけています。

夜間に状況が悪化するおそれがあるため、今夜は安全な場所で過ごすようにしてください。

暗い時間帯に危険度高まるおそれ

暗くなってからの避難は危険を伴うほか、寝ている場合は周囲の状況が急激に悪化していることに気付かず、避難が手遅れになることもあります。

川や山の斜面の近くにお住まいの方は、日中の明るいうちに事前に親戚の家など安全な場所へ移動しておくと安心です。

自宅で過ごす場合は、2階以上の斜面から離れた部屋で休むとともに、やむをえず暗い時間帯に避難する際は、斜面や川の近くを避け、雨の降り方や足元に注意しながら複数で移動してください。

東北や北陸、山陰などでは9日の大雨で、すでに地盤が緩み、増水している川があるほか、能登半島地震で被害を受けた地域ではふだんより大雨災害のリスクが高まっています。

こうした地域では猛烈な雨や線状降水帯の発生といった短時間に降る大雨だけでなく、少しの雨でも土砂災害が起きるおそれがありますが、危険が迫っていることに気付きにくいため十分な注意が必要です。

過去の災害では、高齢者や障害者など自力での避難が難しい人たちが犠牲になるケースが相次いでいます。

家族など周りの人たちは備えや避難のタイミングを電話で確認するなど、気を配るようにしてください。

一方、梅雨前線は、その後も15日の月曜日ごろにかけて東日本から西日本付近に停滞する見込みです。

このため、広い範囲で雨の量が増える見込みで、特に14日の日曜日ごろにかけては西日本で警報級の大雨になるおそれがあります。

梅雨の末期に当たる7月のこの時期は、太平洋高気圧の勢力が強まり高気圧のふちをまわって暖かく湿った空気が次々と流れ込むため、豪雨による災害が毎年のように発生しています。

最新の気象情報を確認するとともに、自治体からの避難の情報に注意し、早めに行動するようにしてください。

政府 情報連絡室を設置

前線や低気圧の影響で12日にかけて断続的に非常に激しい雨が降るおそれがあることを受けて、政府は10日午後3時半に総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。

【動画】気象予報士 解説

今後の雨の見通しと注意点について、斉田季実治 気象予報士の解説です。

7月10日「ニュースウオッチ9」で放送しました。
※動画は2分11秒 データ放送ではご覧になれません。