バイデン大統領 議員への書簡で撤退否定 “有権者に選ばれた”

アメリカの大統領選挙で選挙戦からの撤退を求める圧力にさらされているバイデン大統領は議会民主党の議員に書簡を送り、自分こそが党の候補者選びを通じて有権者に選ばれたと訴えて、撤退を強く否定しました。

アメリカのバイデン大統領は8日、議会民主党の議員あてに書簡を送付し、その内容を自身のSNSに公開しました。

この中でバイデン大統領は「報道などでいろいろな臆測が出回っているが、私は選挙戦を最後まで戦い、ドナルド・トランプを打ち負かすと固く決意している」として選挙戦を続けることを強調しました。

そのうえで、これまでに行われた民主党の候補者選びについて言及し「有権者が私を選んだのだ。決めるのは報道機関でも評論家でも大口献金者でもない。私は有権者の信頼に大きな恩義を感じている」として、撤退を強く否定しました。

また、バイデン大統領はMSNBCテレビの電話インタビューに応じ、「私が選挙戦を続けるべきではないと考える人は立候補して私に対抗すればいい。党大会で私に挑戦すればいい」と反発しました。

バイデン大統領に対してはこれまでに民主党の下院議員5人が公然と撤退を要求しているほか、CNNテレビは複数の議員が7日、大統領選挙から身を引く必要があると民主党の議会下院トップのジェフリーズ院内総務に伝えたと報じています。