東北や山陰で大雨 浸水や土砂災害 川の氾濫など厳重警戒

梅雨前線と低気圧の影響で、東北や山陰で大雨となり、地盤が緩み増水している川があります。

引き続き低い土地の浸水や土砂災害、川の氾濫に厳重な警戒が必要です。

気象庁によりますと、日本海から北日本にのびる梅雨前線と前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、東北や山陰を中心に大気の状態が非常に不安定になり雨雲が発達しています。

島根県の松江市と出雲空港では、午後3時ごろまでの6時間に降った雨の量が160ミリを超え、統計を取り始めてから最も多くなったほか、山形県ではこの48時間に降った雨の量が250ミリに達し、平年の7月1か月分を超えているところがあります。

これまでに降った雨で島根県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があるほか、秋田県では氾濫危険水位を超えている川があります。

このあとも前線は停滞し、別の低気圧が東北付近に進むため、中国地方では9日夜にかけて、東北から北陸にかけては11日にかけて雷を伴って断続的に激しい雨が降り、大雨となるところがある見込みです。

10日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで北陸と新潟県で80ミリ、東北と中国地方で60ミリと予想されています。

その後も11日夕方までの24時間に東北で120ミリ、北陸で100ミリ、新潟県で80ミリの雨が降る見込みです。

気象庁は低い土地の浸水や土砂災害、川の氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。

すでに大雨になった地域では斜面や増水した川など危険な場所には近づかず、自治体からの情報に注意して今夜は安全な場所で過ごして下さい。

梅雨前線 来週月曜ごろにかけ停滞 広い範囲で雨量増の見込み

日本海側に大雨をもたらしている梅雨前線は、このあとやや南下し来週15日の月曜日ごろにかけて東日本から西日本付近に停滞する見込みです。

このため、広い範囲で雨の量が増える見込みで、特に12日の金曜日から13日の土曜日ごろは九州北部で警報級の大雨になるおそれがあります。

梅雨の末期にあたる7月のこの時期は、太平洋高気圧の勢力が強まり高気圧のふちをまわって暖かく湿った空気が次々と流れ込むため豪雨による災害が毎年のように発生しています。

去年もこの時期に前線の活動が活発になって九州や中国地方、北陸の各地で線状降水帯が発生し、福岡県久留米市では土石流が発生したほか、筑後川の水位が上がって内水氾濫が起き、多くの住宅が浸水しました。

また、4年前の令和2年7月豪雨では熊本県で球磨川が氾濫し、流域で50人が死亡したほか特別養護老人ホームや住宅が浸水したり流失したりました。

災害の危険度が高まる前にハザードマップで地域の災害リスクや避難先へのルート、避難するタイミングなどを確認してください。

そのうえで最新の気象情報や自治体からの避難の情報に注意し、早めに行動するようにしてください。