ロシア “ウクライナが戦略爆撃機奪う計画 欧米諸国も関与”

ロシアの治安機関FSB=連邦保安庁は、ウクライナの情報機関がロシア軍のパイロットに報酬を約束して、核兵器も搭載可能な戦略爆撃機を奪おうとしていたと発表しました。ロシア側は、この計画に欧米諸国が関与していたとして非難しています。

ロシアの治安機関FSB=連邦保安庁は8日、ウクライナの情報機関が核兵器も搭載できるロシア軍の戦略爆撃機ツポレフ22M3を奪う計画を立てていたと発表しました。

具体的にはロシア軍のパイロットに金銭的報酬とイタリアの国籍を与えるのと引き換えに爆撃機をウクライナに着陸させるよう働きかけていたとしています。

ロシア国営のタス通信は、ウクライナ側はSNSを通じてロシアのパイロットに連絡を取り、核兵器搭載可能な爆撃機を指定したうえで、300万ドル、日本円でおよそ4億8000万円を報酬として提示したと伝えています。

FSBは計画は阻止したとしたうえで、NATO=北大西洋条約機構が計画に関与していたと非難しています。

一方、イギリスのヒーリー国防相は7日、ウクライナ南部のオデーサを訪問してゼレンスキー大統領と会談し、支援を強化していく考えを伝えました。

ヒーリー国防相の訪問は就任後48時間以内に行われたということで、先週行われたイギリスの総選挙で政権が交代したあともウクライナへの支援を継続する姿勢は揺らがないと強調した形です。