プロ野球オールスター 監督推薦選手発表 大瀬良や有原など30人

今月23日と24日に行われるプロ野球のオールスターゲームの監督推薦の選手が発表され、先月ノーヒットノーランを達成した広島の大瀬良大地投手やソフトバンクの有原航平投手など30人が新たに選出されました。

ことしのオールスターゲームは第1戦が今月23日、去年オープンしたエスコンフィールド北海道で初めて開かれ、第2戦が24日に神宮球場で行われます。

オールスターゲームの出場選手はファン投票と選手どうしの投票に続いて、8日は監督推薦で選ばれた選手が発表され、セ・リーグから17人、パ・リーグから13人が新たに選出されました。

大瀬良大地 投手

首位の広島からは先月、ノーヒットノーランを達成し、リーグトップとなる防御率0.94をマークしている大瀬良投手など6人が選ばれました。

山崎伊織 投手

2位の巨人からは4年目の山崎伊織投手が初めて選ばれたほか、打率リーグ2位の3割1分5厘をマークしている丸佳浩選手が8回目の選出となりました。

桐敷拓馬 投手

3位の阪神からは初選出となるリリーフの桐敷拓馬投手など2人が、4位のDeNAからはプロ8年目で初めて選ばれた抑えの森原康平投手など3人、5位の中日からは高橋宏斗投手とリーグトップに並ぶ25ホールドポイントをマークしている松山晋也投手が6位のヤクルトからは初選出の吉村貢司郎投手など2人が選ばれました。

有原航平 投手

一方、パ・リーグ首位を独走するソフトバンクからはリーグトップの8勝を挙げている有原投手など3人が新たに選ばれました。

岡大海 選手

2位のロッテからは打率リーグ2位となる3割1厘をマークしている岡大海選手など4人が初めて選ばれました。

紅林弘太郎 選手

3位のオリックスからは紅林弘太郎選手など2人が、4位の楽天からは6回目の選出となった則本昂大投手など3人が6位の西武からは今井達也投手が選ばれています。

また、けがのため出場辞退となったソフトバンクの柳田悠岐選手に替わって周東佑京選手が出場します。

そして、今月17日に両リーグそれぞれ最後の1人をファン投票で選ぶ「プラスワン投票」の結果が発表され、全員が出そろいます。

監督推薦で選ばれた30選手

《セ・リーグ》
【投手】
桐敷拓馬投手(阪神・初)
「まさか選ばれるとは思っていなかった。いろんな人が見てくれる機会。思い切り楽しめたら」と話しました。他球団の選手との交流について聞かれると「選ばれた選手はすごい方々なので話しかけることができるのかどうか、今は不安な気持ちでいっぱいだ」と苦笑いしたあと「初出場なのでいろんなことを経験しながらいろいろな人と交流して後半戦につながるようなピッチングをしたい」と意気込みを語っていました。
大瀬良大地投手(広島・3回目)
「カープの選手をたくさん選んでもらって、相手の監督から見ていい選手がいっぱいいるんだなと思った」と喜び、5年ぶりのオールスターゲームに向けて「できるだけランナーを出さずに終われたらいい。坂倉が『大地さんの球ならノーサインで捕れます』と話していたので一生懸命、頑張る」と冗談交じりに話していました。
栗林良吏投手(広島・3回目)
日本ハムの若手キャッチャー、田宮裕涼選手との対戦を希望し「交流戦でフォークボールを打たれたので、フォークボールで抑えたい」と意気込んでいました。
床田寛樹投手(広島・3回目)
「人見知りなので仲間が多いのはすごく楽に入れる。ゴロ3つとかで地味に終わればいい」と控えめに話していました。対戦したいバッターにはソフトバンクの近藤健介選手をあげ「すごいバッターに自分の球がどれくらい通用するのか投げてみたい」と話していました。
東克樹投手(DeNA・3回目)
「選んでいただき感謝している。ことしはエスコンフィールド初のオールスターゲームとなるので シーズン中とは違った雰囲気を楽しみたいし、神宮球場はグラウンドとスタンドの距離が近いので、ファンの皆さまにも楽しんでもらいたい」とコメントしています。
森原康平投手(DeNA・初)
「楽しくプレーしたいというのがベースにあるので、そういう姿でマウンドに上がれたらいいと思う。フルスイングしてくれるバッターと対戦したいし、強いストレートを投げて三振を取りたい」と意気込んでいました。
山崎伊織投手(巨人・初)
「手術を経てプロの世界に入り、自分がこのような舞台に立てるとは考えていなかったのでとてもうれしい。特徴があるピッチャーではないのでふだんと変わらず投げたい」と喜びを口にしました。
吉村貢司郎投手(ヤクルト・初)
大西広樹投手(ヤクルト・初)
高橋宏斗投手(中日・初)
「去年まではテレビで見ている側だったので率直にうれしい。いろいろな方と話して自分の今後のステップアップにつながるいい時間にしたい。本番ではしっかりといい球を投げたい」と意気込みを示しました。
松山晋也投手(中日・初)
「オールスターはすごい選手たちが集まるお祭りという印象だ。楽しむことを重点に置いて普段とは違った目線で野球をやりたい」と話していました。
【捕手】
坂倉将吾選手(広島・2回目)
「前回はサードでの出場だったが今回はキャッチャーで出られるので、他球団の投手の球を受けられると思う。ピッチャーのレベルが上がっているので、受けられることを喜びに感じてできればいい」と話していました。大瀬良投手が「坂倉がノーサインで捕れると言っていた」と話したことについては「デマです」と否定し、「大地さんが一芸を用意しているらしいのでいいアシストをしたい」と反撃していました。
【内野手】
中野拓夢選手(阪神・4回目)
「今シーズン自分としてもうまくいっていないことがすごく多く、選ばれるとは思っていなかったのでうれしい」と心境を話しました。対戦したいピッチャーには日本ハムの山崎福也投手を挙げ「交流戦で抑えられているのでオールスターゲームでは打てるように頑張りたい。シーズン中はなかなか初球から思い切っていくことはないのでオールスターゲームでは初球からストレートを狙っていきたい」と意気込んでいました。
小園海斗選手(広島・2回目)
初出場だった2年前は補充選手での選出で「初めてちゃんと呼ばれたのでうれしい。前回はヒットを打てなかったので、打てるよう頑張りたい」と話しました。
宮崎敏郎選手(DeNA・4回目)
「まずは選んでもらったことに感謝したい。全国の皆さんに野球のすばらしさを伝えられる場だと思うので、一生懸命プレーする姿をみてもらいたい」と話しました。また、去年の第1戦でホームランを打っていて、「ことしもう1本打ちたい」と意気込んでいました。
【外野手】
秋山翔吾選手(広島・7回目)
「カープの中では引率者の気持ちで、ほかの選手がけがすることがないように。自分が出た時には押さえるところは押さえて楽しみながらやりたい」と話しました。
丸佳浩選手(巨人・8回目)
「出たくても出られないこともある中で、選んで頂いたことは選手として一番光栄なことだ。ほとんど年下の選手だと思うが逆に勉強させてもらうという感じで話ができればいい」と話しました。そして、35歳での出場について「今回の出場選手の中ではおじさんの部類に入るので必死にやっている姿を見せたい」と意気込んでいました。

《パ・リーグ》
【投手】
エスピノーザ投手(オリックス・初)
「アメリカではオールスターゲームの出場選手に選ばれず、テレビで見ている側だった。日本に来て1年目からよい成績を残してオールスターゲームに参加することができて、心からうれしく思っている」と喜びを語りました。オールスターゲームに向けては「他のチームの選手と交流したりセ・リーグのすばらしいバッターと対戦したりできるこの機会を楽しみたい。ファンの皆さんには自分が楽しんでプレーする姿を見てもらいたい」と意気込んでいました。
メルセデス投手(ロッテ・初)
「本当に感謝していますし、幸せに思っています。今回、同じチームになるチームメートとも最大限楽しみたいと思います。もちろんマウンドでは対戦する打者とも勝負を楽しみたいと思います。楽しむ姿と一生懸命投げる姿をみんなに見てもらいたいです」とコメントしています。
鈴木昭汰投手(ロッテ・初)
「初めて選んでいただき素直にうれしいです。DeNAの牧選手と同じ学年ですし、セ・リーグを代表する打者なので対戦をしたいです。一流の選手たちが集まって来るので、その人たちのプレーを間近で見られること、一緒にプレーできることを楽しみにしています」とコメントしています。
有原航平投手(ソフトバンク・3回目)
「選ばれたことはうれしい。全力で真剣勝負できるのを楽しみにしている。いつもパ・リーグで戦っていて嫌だなと思う選手と一緒にプレーできるのでリラックスしてやりたい」と話していました。
大津亮介投手(ソフトバンク・初)
「オールスターは憧れていた舞台で全力で楽しみたい。一流選手が集まった中でプレーできることに幸せを感じて頑張りたい」と話していました。
松本裕樹投手(ソフトバンク・初)
「ことしはオールスターに出ることを目標に頑張っていたので選ばれてよかった。各球団のエースや中継ぎの中心投手が集まってくるので、それぞれのウイニングショットの感覚を聞いてみたい」と話していました。
則本昂大投手(楽天・6回目)
「選ばれてうれしいし、選んでくれたオリックスの中嶋監督に感謝したい。パ・リーグを代表する選手たちが集まる場所なので、僕自身ももっと吸収してレベルアップしたい。ベンチでも、ブルペンでもいろいろな選手といろんな話をしたい。ファンの皆さんに全力で投げるところを見せたい」とコメントしています。
藤井聖投手(楽天・初)
「聞いた時はびっくりしたが、選んでいただき素直にうれしい。スーパースターの人たちと肩を並べることがおこがましいくらいなので、この選手とかはなく、セ・リーグの選手全員と対戦してみたい。セ・リーグの方に『誰っ?』とならないように、ひそかに抑えられるよう頑張りたい」とコメントしています。
今井達也投手(西武・2回目)
「正直、驚きがあるが、選出を伝えられたときは率直にうれしかった」と喜びを語りました。そして「自分のセールスポイントは登板イニング以上に三振をとることなので、全員三振をとりにいくという姿勢を披露できたらと思う。真っ向勝負、強気で投げていけたら」と意気込みました。
【捕手】
佐藤都志也選手(ロッテ・初)
「選ばれると思っていなかったので、純粋に楽しみですし、うれしいです。すごい選手ばかりなので、たくさん聞いて、見て吸収したいと思います。大学の1つ上の先輩である楽天の藤井投手とバッテリーを組めたらうれしいなと思います」とコメントしています。
【内野手】
紅林弘太郎選手(オリックス・2回目)
「選んでいただきとても光栄に思う。今後の野球人生に生かせるよういろいろな選手のいいところを盗みたい。各チームのスーパースターが集まる舞台でプレーできる喜びを全身で表現したい。プロ野球ファンの皆さんに夢を与えられるプレーができるように頑張りたい」とコメントしています。
【外野手】
岡大海選手(ロッテ・初)
ロッテへの移籍前は日本ハムでプレーしたことを踏まえて「まずは選んでいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。北海道での開催ということでもちろん自分にとってプロの第一歩を歩んだ場所でもあるので、思い出もありますし、そういうところで初出場できたということは本当にうれしいなと思います。元気な姿でプレーする所を見てください」とコメントしています。
辰己涼介選手(楽天・初)
「選んでいいただき光栄で、安堵した。とにかく暴れまわりたい。ケガを恐れず、全力でやって、パ・リーグに貢献できるように頑張りたい。ファンの皆さんを笑顔にしたい」とコメントしています。


ソフトバンク柳田悠岐は出場辞退 周東佑京が代替出場へ

周東佑京 選手

けがのため出場辞退となったソフトバンクの柳田悠岐選手にかわって初めての出場が決まった周東佑京選手は「代替選手ではあるが、オールスターという舞台でしっかり存在感を出して、柳田さんの分までがんばりたい」とコメントしています。