秋田市の中学校 配慮必要な生徒123人分の情報 一時 閲覧可能に

秋田市の中学校で、指導するうえで配慮が必要な生徒123人分の氏名や学習状況などの情報が、一時、授業で使うタブレットで生徒も閲覧できる状態になっていたことがわかりました。このうち48人は特に配慮が必要な生徒として、顔写真が添付されていたということです。

秋田市教育委員会によりますと、生徒の個人情報などが閲覧できる状態になっていたのは、秋田市の市立城東中学校で、ことし4月以降およそ3か月にわたって、生徒が授業で使うタブレットで閲覧できたということです。

原因は、教員が生徒の個人情報を引き継ぐ時に、ファイルの保存先を誤ったためで、閲覧できた情報の中には、指導するうえで配慮が必要な生徒として、3年生123人分の氏名や学習状況などが記載されていて、このうち48人は、特に配慮が必要な生徒として顔写真が添付されていたということです。

7月3日に、保護者からの指摘を受けて発覚し、学校側が確認したところ、15人の生徒が閲覧していて、いずれも外部に流出させてはいないと回答したということです。

学校側は、8日朝、全校集会で生徒に説明して謝罪したということです。

秋田市教育委員会の長谷山庫之次長は、記者会見で「生徒や保護者に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしていることを心よりおわび申し上げます。今後は生徒が一日も早く通常の学校生活を送れるよう支援するとともに、再発防止に向けての指導を徹底し、信頼回復に努めていきます」と述べました。