7人制ラグビー 男女パリ五輪代表が会見 メダル獲得に意気込み

パリオリンピックに臨む7人制ラグビーの男女の日本代表の選手たちが会見し、男子のキャプテン、石田吉平選手は「体が小さくても、勇敢に相手に立ち向かう姿を見せたい」と初のメダル獲得に向けて意気込みを話しました。

都内で開かれた会見には、パリ大会に臨む男女の日本代表それぞれ12人の選手が出席し、はじめに壇上に上がった選手一人一人の名前が呼ばれました。

男子キャプテン 石田吉平「勇敢に立ち向かう姿を見せたい」

そして、男子のキャプテン、石田選手が「『より速く、勇敢に』という自分たちのスタイルを貫いて強豪相手に勝利したい。体が小さくても、勇敢に相手に立ち向かう姿を見せたい」と意気込みを話しました。

男子は、7月24日予選リーグの初戦で、強豪ニュージーランドとの対戦が予定されていて、日本選手団で最初に競技が行われます。

石田選手は「日本選手団としていいスタートが切れるようにやっていきたい」と話していました。

女子キャプテン 平野優芽「相手より動き続けるラグビーを披露」

また、女子のキャプテン、平野優芽選手は「オリンピックはふだんラグビーを見ない人にも注目してもらえる大きな舞台になる。グラウンドにいる全員が相手より動き続けるラグビーにこだわってきたので、パリで披露したい」と力強く話しました。

堤ほの花「体を張って貢献を」 原わか花「迫力あるプレーを」

東京大会に続いて2大会連続のオリンピックとなる堤ほの花選手は「スピードを生かした緩急のプレーやディフェンスを得意としているので、体を張ったプレーでチームに貢献したい。全員で戦い抜いて、いい色のメダルをとれたらなと思う」と笑顔で話していました。

同じく東京大会に続いて2大会連続で代表に選ばれた原わか花選手は「ワールドシリーズの試合でベスト8に入る試合もかなりあったし、強豪相手に競った試合や勝つ試合もあったので、自信を持ってパリに臨める。得意なプレーはトライを取りきる部分なので、皆さんに迫力あるプレーを届けたい」と話していました。

7人制ラグビーはパリ大会がオリンピックで3回目の実施となり、日本はリオデジャネイロ大会の男子4位、女子10位が最高成績で、パリ大会で男女ともに初のメダル獲得を目指します。

元選手でレフェリー 桑井亜乃さん「笛吹く試合を1試合でも多く」

パリオリンピックには、7人制ラグビーの元選手でレフェリーの桑井亜乃さんも日本から参加することになっていて「笛を吹く試合を1試合でも多くもらえるようにしたい」と意気込みを話しました。

34歳の桑井さんは2016年のリオデジャネイロ大会に7人制ラグビーの日本代表の選手として出場し、2021年の引退後にレフェリーに転向しました。

そこからわずか3年でパリ大会のレフェリーに選ばれ、世界のラグビー界で初めて選手とレフェリーの両方でオリンピックを経験することになりました。

会見で桑井さんは、パリ大会に出場する後輩の選手たちの様子を笑顔で見守り「8年前を思い出して感動して泣きそうになった。自分自身、オリンピックを経験させてもらったことはレフェリーとしても強みになっていて、選手の気持ちを理解できる。オリンピックは独特な雰囲気があるが、選手にとってストレスの無い最高のパフォーマンスを発揮してもらうようなレフェリングを心がけたい」と意気込みを話しました。

オリンピックでの目標を聞かれた桑井さんは「私自身“世界初”というところにこだわりを持ってやってきたので、日本のラグビーを背負ってレフェリングをしたい。アシスタントレフェリーでも主審でも自分の強みを出してしっかりと仕事をして、笛を吹く試合を1試合でも多くもらえるようにしたい」と話していました。

桑井さんは1週間後に日本を出発し、ポルトガルで行われる審判団の合宿に参加するということです。