ドジャース 大谷翔平 盗塁2つ決め 2年連続のシーズン20盗塁

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、7日のブルワーズ戦でヒット1本、盗塁2つを決めて、2年連続となるシーズン20盗塁をマークしました。

大谷選手は前の試合で30歳を迎えてから初めてのホームランを打ち、大リーグ通算200号まであと1本と王手をかけて、7日は本拠地で行われたブルワーズ戦に1番・指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席は高めのボールを打ってセカンドゴロに倒れましたが、3回の第2打席ではアウトコースのボールをセンター前に痛烈にはじき返し、2試合連続のヒットで出塁しました。

このあと2番のスミス選手の打席で二塁へ盗塁をして、一時は成功しましたが、その際バッターが相手キャッチャーの送球に対する守備妨害をとられたため、大谷選手の盗塁は無効となって一塁に戻されました。

それでも大谷選手は3番のフリーマン選手の打席で再び走り直して、今シーズン19個目の盗塁を成功させました。

さらに2アウト一塁二塁となってから、一塁ランナーのフリーマン選手とそろってダブルスチールを仕掛け、三塁へ20個目の盗塁を決めました。

大谷選手はこれで2年連続3回目となるシーズン20盗塁に到達しました。

2点を追う4回は2アウト一塁二塁の場面で第3打席に立ちましたが、セカンドゴロでした。

ドジャースが4点を追う6回は、9番のテイラー選手のツーランホームランで2点差まで詰め寄り、大谷選手に第4打席が回ってきましたが、ここは見逃しの三振に倒れました。

2対9とリードを広げられた9回は、先頭バッターで第5打席に入り、150キロ台後半の速球で追い込まれたあと、3球目の鋭い変化球にバットが止まらず空振りをとられて三振し、この試合は5打数1安打でした。打率は3割1分4厘に下がり、節目の200号ホームランは次回以降に持ち越しました。

試合はそのままドジャースが2対9で敗れて、連勝が「2」で止まりました。

今シーズン 大リーグで最初にホームラン20本 20盗塁に到達

大谷選手はこの試合で自身3回目、2年連続となるシーズン20個目の盗塁を決め、今シーズン、大リーグで最初にホームラン20本、20盗塁に到達しました。

この試合の3回にヒットで出塁した大谷選手は、続くスミス選手の打席で完璧なスタートを決めて盗塁を成功させたかに思われましたが、スミス選手がキャッチャーの送球を妨害したと判定されてアウトになり、大谷選手の盗塁も取り消されました。

それでも次のフリーマン選手の打席で盗塁を決めると、2アウト一塁二塁からはフリーマン選手とのダブルスチールを決めて、今シーズン20盗塁に到達しました。

今シーズン、大リーグでホームラン20本、20盗塁に到達したのは大谷選手が初めてです。

現在のペースを保てば、シーズン全体ではホームラン49本、35盗塁となる計算で、大リーグで史上6人目となるホームラン40本、40盗塁以上の「40-40(フォーティーフォーティー)」や、大リーグ史上初のホームラン50本、30盗塁も狙える成績になっています。

ドジャースから大谷含め6人がオールスター選出

ことしのオールスターゲームに出場する選手が出そろい、現在ナショナルリーグ西部地区トップを走るドジャースからは新たに5人が選出されました。

すでにファン投票の結果、指名打者部門で選ばれている大谷選手を含めて6人の選出となりました。

ドジャースで新たに選出されたのは
▽投手部門でここまで8勝5敗、防御率3.47のタイラー・グラスナウ投手。初めてのオールスターゲームです。

▽キャッチャー部門では打率2割7分1厘、ホームラン15本のウィル・スミス選手。2年連続2回目です。

▽ファースト部門で打率3割1厘、ホームラン13本のフレディ・フリーマン選手。新型コロナの影響でオールスターゲームが開催されなかった2020年を除くと6年連続8回目の選出です。

▽ショート部門では打率3割4厘、ホームラン10本のムーキー・ベッツ選手。現在左手の骨折のため戦列を離れており、出場は難しい状況ですが2020年を除いて8年連続8回目の選出です。

▽外野手部門で打率2割5分9厘、ホームラン19本のテオスカー・ヘルナンデス選手は3年ぶり2回目の選出です。

出場選手が発表された時間はドジャースタジアムで試合が行われていたため、球場のスクリーンでは6人が選ばれたことが紹介されました。

リハビリ中のベッツ選手はこの試合、地元局の中継で解説を務めていて、放送ブースでその発表を見届けていました。

同じナショナルリーグでは東部地区首位のフィリーズから最多の7人が選出されています。