ロシア 攻勢強める ゼレンスキー大統領 NATOの支援強化に期待

ウクライナ東部では、ロシアが一部の集落を掌握したと主張するなど攻勢を強めていて、ウクライナのゼレンスキー大統領は、今週開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議でウクライナ支援を一層強化する方針が決まることに期待を示しました。

ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドネツク州の1つの集落を掌握して戦術的な状況を改善したと発表するなど、ロシア軍は占領地の拡大を進めています。

一方、ウクライナ軍はドネツク州のポクロウシク方面でロシア軍のスホイ25戦闘機を撃墜したと発表しました。

東部を中心に激しい戦闘が続くなか、ゼレンスキー大統領は6日、SNSで「すべての都市や村を守り、ロシアのテロに真に打ち勝つためには、より具体的な決定が必要だ。私たちは、そのためにパートナーと取り組む」と述べ、今週の9日からアメリカのワシントンで開かれるNATO首脳会議でウクライナ支援を一層強化する方針が決まることに期待を示しました。

ゼレンスキー大統領は、射程の長いミサイルの供与や防空能力の強化が重要だとこれまでも強調していて、NATO首脳会議では、ウクライナの要請に沿った支援がどこまで打ち出されるかが焦点です。