“障害ある息子の将来悲観”首絞め逮捕の父親供述 千葉 長生村

千葉県長生村の住宅で4日夜、同居する44歳の息子の首をコードで絞めて殺害しようとしたとして、逮捕された77歳の父親が「障害がある息子の将来を悲観していた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。息子はその後死亡し、警察が詳しいいきさつを調べています。

4日夜、千葉県長生村信友の住宅で、この家に住む平之内清泰さん(44)が意識のない状態で見つかり、その後死亡しました。

警察は、首をコードで絞めて殺害しようとしたとして、同居する父親の平之内俊夫 容疑者(77)を逮捕し、容疑を殺人に切り替えて調べています。

調べに対して父親は容疑を認めていて、さらに「自分がいなくなったあとも含め、障害がある息子の将来を悲観していた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。

この住宅には障害がある息子と両親の3人が暮らしていましたが、およそ1か月前に引っ越してきたばかりだったということで、これについて父親は「近隣に迷惑をかけないよう安心して暮らせる場所を探していた」という趣旨の供述もしているということです。

警察は息子の介護への悩みが事件の背景にあるとみて、詳しいいきさつを調べています。