夏の国内旅行者数 去年よりも減少と推計 大手旅行会社まとめ

この夏、国内旅行に出かける人は、去年よりも少なくなるという推計を大手旅行会社がまとめました。

大手旅行会社のJTBは、交通機関の予約状況や経済指標などをもとに今月15日から来月末にかけての夏休みシーズンに1泊以上の旅行に出かける人の動向をまとめました。

それによりますと、この夏、旅行に出かける人は推計で6975万人と、去年の同じ時期を4.1%下回る見通しです。

このうち、国内旅行に出かける人は、去年の同じ時期を4.2%下回る6800万人となる見通しで、調査した会社は、去年新型コロナが5類に移行したことに伴い高まった旅行需要が一服したことに加え、物価高の影響で旅行への支出を抑える動きが出ているためだとしています。

また、海外旅行に出かける人は175万人と、去年を1.2%上回る見通しですが、新型コロナの感染拡大前の2019年と比べると57.8%の水準にとどまっています。

ヨーロッパへの旅行者の数が回復する見通しとなっているほか、円安や物価高の影響で近隣の東南アジアなどへの短期での旅行が人気だということです。

調査した旅行会社は「今後1年間の旅行への支出についても、『これまでよりも減らしたい』という人の割合が前の年より増えた。全体として物価高や円安の影響が反映された調査結果となった」としています。