会社役員や人事担当者が生理痛を疑似体験する研修 東京

生理への理解を深めてもらい、企業経営や職場の環境作りなどに生かしてもらおうと、都内の会社で、役員や人事担当者が生理痛を疑似体験する研修が行われました。

東京 港区の東京ガスで行われた研修には、役員と人事担当者およそ20人が参加しました。

腹部に電極パッドを貼って、電流を流す装置を使って生理痛を疑似体験すると、声を上げておなかを押さえたり、表情をこわばらせて痛みに耐えたりしていました。

この会社では、女性社員の7割以上が「女性特有の健康課題に関して困った経験がある」と回答した社内アンケートの結果を受けて、女性が働きやすい職場作りを進めていて、4日の研修は、その一環として行われました。

ほかにも、生理用品を実際に手に取るセミナーを開くなどしているということです。

研修に参加した斉藤彰浩常務は「体験した痛みは、長く続くとしんどいなという印象でした。女性特有のつらさを言いやすいような環境作りにつなげていきたい」と話していました。

また、研修を企画した人事部の山田俊彦室長は「実際に痛みを体験することで、次のアクションにつながると思います。誰もが働きやすい会社に変えていきたい」と話していました。