イギリス総選挙 投票始まる 14年ぶりの政権交代の可能性高まる

イギリスの総選挙は、日本時間の4日午後から投票が始まりました。事前の世論調査では最大野党・労働党が支持率でスナク首相率いる与党・保守党を大きくリードしていて、14年ぶりの政権交代の可能性が高まっています。

イギリスでは議会下院の650議席を争う総選挙の投票が現地時間の4日午前7時、日本時間の4日午後3時から始まりました。

このうち首都ロンドンの中心部に設けられた投票所では、出勤前に投票を済ませようと朝早くから訪れる有権者の姿が見られました。

投票した男性は「この日を待ち望んでいた。新しい政権が安定と良識をもたらすことを期待している」と話していました。

投票した女性は「政権が変わるだけですべての問題が解決するわけではない。急激な変化を懸念している」などと話していました。

選挙戦で、スナク首相率いる与党・保守党は、大型減税の実施などを訴えたのに対し、最大野党・労働党は、経済成長を公約の柱に据えるとともに、公的医療サービスの再建などを掲げ、変革を実現すると呼びかけてきました。

各社の事前の世論調査では、いずれも労働党が支持率で保守党を大きくリードしていて、14年ぶりの政権交代の可能性が高まっています。

投票は現地時間の4日午後10時、日本時間の5日午前6時まで行われ、即日開票されます。