福島 猪苗代町 野口英世に感謝状“旧札の「顔」で地元に貢献”

新しい紙幣が発行され、千円札の顔が野口英世から北里柴三郎に変わりました。これを受けて、野口の出身地、福島県猪苗代町は20年にわたって旧千円札の「顔」となり、地元の知名度アップなどに貢献したとして感謝状を贈るセレモニーを行いました。

野口英世の出身地・猪苗代町の「野口英世記念館」で行われたセレモニーでは、野口の代理役を務めた八子弥寿男館長に町からの感謝状が贈られました。

感謝状には「千円札の肖像として多年にわたり日本全国を駆け巡り、猪苗代町の知名度向上ならびに日本経済の発展に尽力されました」と記されています。

八子館長は「北里先生に交代しますが、これからも旧千円札の顔としての野口博士の業績の継承に励みたいと思います」と述べていました。

記念館には日本銀行から贈られた感謝状とともに、おととし11月の最後の印刷で発行された「HM300000A」と記された希少な旧千円札が展示されました。

八子館長は「さみしくはなりますが野口英世が肖像だった歴史は変わらないので、しっかり後世に伝えていきたいです」と話していました。