ことし4月、宮崎市の鵬翔高校のグラウンドに雷が落ちて遠征で訪れていた熊本県の鹿本高校のサッカー部員18人が搬送され、今も1人が意識不明の重体となっています。
これを受けて、宮崎県高野連は6日に開幕する夏の高校野球宮崎大会から落雷対策を強化することになりました。
これまでは雷鳴が聞こえたり、稲光が見えたりしてから試合を中断していましたが、今後は晴れていてもおよそ40キロ圏内に雷が接近していることがわかりしだい中断し、選手などの安全を確保します。
宮崎県高野連 6日開幕の夏の高校野球から落雷対策強化へ
ことし4月、宮崎市のグラウンドに雷が落ち、サッカーをしていた高校生18人が搬送されたことを受けて、宮崎県高校野球連盟は6日に開幕する夏の高校野球宮崎大会から球場に雷の探知機を置くなど対策を強化することになりました。
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具体的な対策として
▽離れた場所の落雷も探知できる機器の設置やアプリの活用のほか、大会規定を改正し
▽雷注意報が出ている場合は試合前に対戦する両校と審判団が中断に関するルールを確認しておくこと
▽場内放送などを活用してスタンドにも中断を伝え、避難を呼びかけることなどを新たに盛り込みました。
県高野連の兒玉正剛 理事長は「大会の日程を進めることも大事だが、健康、安全あっての大会なので、できるかぎりの対策を取りたい」と話していました。
新たな熱中症対策も
一方、熱中症についてもことしの大会から新たな対策をとります。
去年まで1回戦と2回戦は多くのケースで1日3試合としていましたが、原則、1日2試合とし、暑さが最も厳しくなる午後2時以降に試合が続く可能性を減らします。
また、熱中症警戒アラートが発表された日は2試合目と3試合目では5回終了時に選手たちがエアコンのある部屋に移動し、水分補給などをする10分間の「クーリングタイム」を設けることにしています。