成田空港 “旅客ターミナル 1つに集約”構想 国交省に報告

成田空港会社は、現在3つに分かれている成田空港の旅客ターミナルを将来的に1つの新しいターミナルに集約する構想を3日、国土交通省に報告し、今後は国が関わって議論を深めていくことを求めました。

成田空港では、滑走路の新設や延伸の計画が2029年3月末を目指して進められていて、将来、利用客の大幅な増加が見込まれています。

これに対応するため、成田空港会社は
▽現在3つに分かれている旅客ターミナルを1つの新しいターミナルに段階的に集約し
▽新ターミナルに接続する新しい鉄道駅を作ることなどを盛り込んだ構想を、周辺自治体や有識者などを交えた会議でとりまとめました。

空港会社の田村明比古 社長は3日、国土交通省を訪れて平岡成哲 航空局長にとりまとめた構想を報告し、文書を手渡しました。

受け取った平岡局長は「構想について勉強し、一緒に取り組んでまいりたい」と応じました。

田村社長はこのあと、報道陣の取材に対し「成田空港の果たしている役割を考えれば、空港だけでなく、国も一緒になって検討を進めていければいい」と述べました。

さらに、新駅を作ることを念頭においたうえで「鉄道のアクセスについても、鉄道会社などを交えた検討の場の設置に向けて、国と相談していきたい」と話しました。