アリナミン製薬を東アジア拠点の投資ファンドが買収へ

ビタミン剤やかぜ薬などの一般用医薬品事業を手がけるアリナミン製薬を、東アジアを拠点とする投資ファンドが買収することになりました。買収額は3500億円程度とみられ、アジアでの事業拡大を目指すとしています。

発表によりますと、アリナミン製薬の株式はアメリカの投資ファンド、ブラックストーン・グループが保有していますが、この株式を、日本など東アジアを拠点とする投資ファンド、MBKパートナーズが取得することで合意しました。

取得にかかる金額は3500億円程度になると見られます。

アリナミン製薬は、武田薬品工業の子会社が前身で、ビタミン剤やかぜ薬など、一般用医薬品事業を手がけています。

会社は新たな投資ファンドのもと、薬局に加えてコンビニやスーパーでの販売を強化し、国内の需要を掘り起こすとともに、2年前に現地法人を設けた台湾のほか、中国や韓国、タイなど、アジアでの事業の拡大を目指すことにしています。