大谷翔平 27号ホームラン MLB通算500打点に到達【一問一答】

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が2日、ダイヤモンドバックス戦で27号のツーランホームランを打って今シーズンの打点を「64」に伸ばし、大リーグ通算500打点に到達しました。

ドジャースはこの日から本拠地のロサンゼルスでダイヤモンドバックスとの3連戦が始まり、大谷選手は1番・指名打者で先発出場しました。

1回、最初の打席ではインコースのボールを逆方向へ打ち、スライディングでボールを捕ろうとした相手のレフトがキャッチできなかったためツーベースヒットとなりました。

3回の第2打席は空振り三振となり、2対2の同点で迎えた5回は1アウトランナーなしの場面で第3打席に立ち、インコース高めのカットボールに詰まりながらもセンター前に運びました。

2対3と勝ち越された7回の第4打席は、ノーアウト一塁からインコース高めのスライダーを右中間スタンドに運び2試合ぶりのホームランとなる27号ツーランを打って4対3と逆転しました。

打球速度180.2キロ、飛距離は131.9メートルの大きな当たりで、大谷選手は今シーズンの打点を「64」まで伸ばし、大リーグ7年目で節目の通算500打点を超えて501打点としました。

日本選手の大リーグ通算500打点はヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんや、マリナーズなどで活躍したイチローさんに続いて3人目です。

また、ナショナルリーグのホームランランキングでトップを独走している大谷選手は2位の選手との差を6本に広げました。

その後、ドジャースは再び逆転され、1点を追う9回ウラ、1アウトランナーなしでまわった大谷選手の第5打席はスリーベースヒットが出れば自身2回目のサイクルヒット達成となる場面でしたが、ここは空振り三振に倒れました。

このあとドジャースは2番・スミス選手から3者連続ヒットで2点を奪い5対4でサヨナラ勝ちしました。

大谷選手は5打数3安打2打点で打率を3割2分に上げ、打率とホームランはリーグトップ、打点はリーグ3位としています。

大谷「つなぐことを考えて 結果的にホームランになった」

試合後、大谷選手はグラウンドでNHKのインタビューに応じ「本当に最後、難しいシチュエーションだったと思いますけど、フレディーもテオもすばらしかった」と話し、サヨナラ勝ちを呼び込んだフリーマン選手とテオスカー・ヘルナンデス選手をたたえました。

27号ツーランについては「なんとか(後ろのバッターに)つなぐことを考えて、結果的にホームランになりましたけど、いいバッティングだったと思う。いい感覚が継続できていると思うので、まだまだ後半(戦)もあるし、この感覚を大事にしたい」と話しました。

また、日本の文化や伝統をテーマに「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と称された試合でサヨナラ勝ちしたことには「多くの日本人の方がいつも来てもらっているがきょうは特別だと思うので、そこでホームランを打ててヒットも打てて、なおかつ最後勝ててよかった」とファンに感謝していました。

通算500打点 松井秀喜さんにつぐペース

大谷選手が大リーグ通算500打点に到達したのは、1点を追う7回、ダイヤモンドバックス3人目の右ピッチャー、ジャスティン・マルティネス投手の高めのスライダーを捉えたツーランホームランでした。

打球速度は180.2キロ、飛距離は131.9メートル、打球の角度は37度で、打った瞬間にホームランを確信した大谷選手は高く上がった豪快な打球を見つめたあと、ゆっくりと走り出しました。

日本選手で大リーグ通算500打点を達成したのは通算780打点のイチローさん、通算760打点の松井秀喜さんに続いて3人目です。

大谷選手は大リーグ7年目、バッターとして出場した784試合目での500打点到達となり、6年目の755試合目で達成した松井さんにつぐペースとなりました。

【大谷翔平 一問一答】

大谷選手はリーグトップを独走する今シーズン27号ホームラン、さらに日本選手3人目となる大リーグ通算500打点を達成した試合後、報道陣の取材に応じました。

グラウンドでのNHKのインタビューの直後、ユニフォームに泥をつけたまま現れた大谷選手は、劇的なサヨナラ勝ちのあととは感じさせない、いつもどおりの落ち着いた口調で6分半ほど質問に答えました。

〈アメリカメディア〉
Q. 160キロを越える速球のあるマルティネス投手に対してだったが、どのようにホームランを打てたのか。
A. ビハインドだったので、ランナーが一塁にいましたし、なんとか後ろの2人にしっかりつなげられればいいかなとは思っていたんですけど、たまたま甘い球が来たのをああいった形で長打にできてよかったと思います。

Q. ホームランを打ったあとボールを眺めていたが。
A. まあそうですね、シチュエーションもシチュエーションでしたし、大きく試合が動くところではあったので、いい感覚だったなとは思います。

Q. チームとして逆転で勝っている試合が多いが好調の要因は。

A. どうなんですかね、チームの状態自体、雰囲気自体はすごいいいと思いますし。
きょうもなかなか行ったり来たりの難しいゲームだったと思いますけど、最後もああやって自力で逆転をできているので、そこらへんはやっぱりチーム力がすごい高いな、チームの集中力が高いなとは感じています。

Q. 大谷選手と同じようにオフの補強でやってきたテオスカー選手の活躍を見てどう思うか。
A. 前半戦ももちろん、きょうの打席もそうですけど、すばらしい打席が多いと思うので、勝負強いですし。
きょうみたいな打席がやっぱり前半戦、みんなが作っているのをしっかり決めている印象かなと思うので、すばらしい打撃だなと思います。

Q. ホームランのたびにファンからのリアクションがすばらしいが、ホームラン競争への出場について改めてどう考えているか。
A. んー、まああの、話が来ていろいろ話していた途中だったんですけど、まあリハビリもあるので、なかなかボリュームも多いですし、今回はおそらく出ない方向で進むんじゃないかなと思います。

〈日本メディア〉
Q. 2打席目の自打球でバッティングへの影響はあった?
A. うーん、打撃が変わったということはないですね。
まあボール自体はカットがちょっと甘めでしたけど、多少遅れ気味にスイングした時にこう、ああいう形になるのかなとは思います。

Q. 三冠王を狙える数字だが、自身の成績は気にしている?
A. 自分の成績ですか?もちろんいい成績を残せればいいかなとは思っていますけど、実際に自分がどのぐらいの数字なのかというのは、ちょっとまだ把握はしてないので。
あんまり、まあなんて言うんですか、自分の中でパッと思い浮かぶ感じではないかな、他の人と比べてとかということはないかなと思います。

Q. ジャパン・ヘリテージ・ナイトで500打点も達成した思いは?
A. ふだんから多くの日本人も含めて、アジアの人たちも含めて、ファンの人に来てもらっているなとは感じているので。
まあきょうはそういう特別な日ですし、なおさら多いなっていう印象は受けるので、そういう日にまず打てたこともそうですし、なにより勝てたことがよかったなと思います。

Q. ホームランを打席から見ていた。感触は完璧だった?
A. まあ入るなとは思いました。
まあただけっこう高く上がっていたので、はい。
それでもよかったなと思います。

Q. おとといの試合では出塁なしだった。調子がいいときと悪いときで、結果が出なかった試合のあとの過ごし方に違いは出る?
A. うーん、違いはないですかね。
もちろん長いことシーズンいっぱいあるので、打てない日もありますし。
ただその、なにがよくなかったのかということだけしっかり整理して、次の日に工夫してまた打席に立てれば、それが結果によって、プロセスによって、やっぱりここがよかったな、あれが悪かったんだなっていうのを繰り返し、162試合、まず1シーズンやる感じかなと思います。