【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月3日)

イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍は、ことし4月に部隊を撤収させたガザ地区南部のハンユニスの一部に退避通告を出し攻勢を強めています。支援にあたる国連機関は、25万人が避難を強いられているとの見方を示し、人道状況の悪化に拍車がかかる事態となっています。

※中東情勢に関する日本時間7月3日の動きを随時更新してお伝えします。

“避難を強いられている人 25万人に上る” UNRWA

イスラエル軍は1日、ガザ地区南部のハンユニスの東側の住民らに対して直ちに退避するよう通告し、現地では大勢の住民がハンユニスの西側に避難を余儀なくされました。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は2日、「ガザ地区に安全な場所などどこにもない」としたうえで、避難を強いられている人が25万人に上るとの見方を示しました。

また、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、退避通告を受けた地区にある病院では深刻な燃料不足の中で患者を移送することが極めて困難になっていると伝えていて、人道状況の悪化に拍車がかかる事態となっています。

ガザ地区ではこのところ、イスラエル軍が広い範囲で攻勢を強めていて、2日、地元メディアは南部ハンユニスやラファが激しい攻撃にさらされたとしているほか、北部でも市場が空爆されて住民少なくとも5人が死亡するなど多数の死傷者が出ていると伝えています。

現地の保健当局はこれまでに3万7925人が死亡したと発表し、犠牲者の数は増え続けています。