旭川 女子中学生いじめ自殺問題 再調査結果に母親が心境明かす

3年前、北海道旭川市の公園で死亡しているのが見つかった当時、中学2年生だった廣瀬爽彩さんについて、市の再調査委員会がいじめを苦にした自殺だったとする調査結果をまとめたことを受け、2日、母親がコメントを発表し今の心境を明かしました。

廣瀬爽彩さんが亡くなった経緯について遺族の求めで設置された旭川市の再調査委員会は6月30日、いじめが原因の自殺だったとする調査結果の概要を公表しました。

これについて、爽彩さんの母親が2日、弁護士を通じてコメントを発表しました。

この中で母親は、行方が分からなくなった当日について触れ、「いつものように私を見送ってくれた爽彩のことが、ずっと心に残ったままです。思い出すたびにつらくなるので、自然とあのときの記憶を消そうとしていたのかも知れません」と振り返りました。

そして、調査の結果については「前の調査では認めてもらえなかったいじめも認定されました。ぼんやりしていたいじめの姿が、とてもはっきりと見えるようになった」と評価しました。

そのうえで「今も、爽彩は心の中にいます。なぜ、どうして、と自分に問い続ける日々でした。でも、やっと答えが出た、そう受け止めています。とても辛い答えですが、しっかり受け止めたいと思います」と今の心境を明かしました。

市の再調査委員会は後日、調査結果と提言をまとめた400ページに及ぶ報告書を公表することにしています。