プロ野球オールスターゲーム 日本ハムからファン投票で9人選出

7月に行われるプロ野球のオールスターゲームのファン投票の結果が発表され、パ・リーグは、日本ハムからチームの主力の万波中正選手など9人が選ばれました。

ことしのオールスターゲームは、第1戦が7月23日に去年オープンしたエスコンフィールド北海道で初めて開かれ、第2戦が24日に神宮球場で行われます。

2日はファン投票の結果が発表され、パ・リーグでは、選出された12人のうち日本ハムから9人が選ばれました。

このうちチームの主力で、外野手の万波選手は、セ・パ両リーグトップとなる131万4833票を集めて、ファン投票では6年目で初めての選出となりました。

万波選手は去年のオールスターで2試合連続ホームランを打ち、第2戦のMVP=最優秀選手賞に選ばれていて、本拠地で行われることしのオールスターでも活躍に注目が集まります。

また抑え投手は、ここまで11セーブを挙げている田中正義投手、キャッチャーは打率リーグ2位の3割1分6厘をマークしているプロ6年目、24歳の田宮裕涼選手、サードは郡司裕也選手いずれも100万票以上を獲得して、初めての選出となりました。

このほか先発投手で今シーズン加入した山崎福也投手が選出されるなど指名打者を除く、合わせて9つの部門で日本ハムの選手が選ばれました。

一方、セ・リーグは、サードで、ヤクルトの4番 村上宗隆選手がリーグトップの96万9965票を集めて4回目の選出となったほか、先発投手で、ここまで両リーグ単独トップの8勝を挙げている阪神の才木浩人投手が初めての選出。外野手では、今シーズン日本球界に復帰したDeNAの筒香嘉智選手が5年ぶりの選出となりました。

オールスターゲームの出場選手は、4日に、選手どうしの投票で選ばれた選手、8日に監督推薦、17日に両リーグそれぞれ最後の1人をファン投票で選ぶ「プラスワン投票」の結果が発表され全員が出そろいます。

《パ・リーグ 各選手談話》

※ポジション名は日本野球機構(NPB)発表の表記

【先発投手】日本ハム 山崎福也

山崎福也投手は「たくさん投票してもらって感謝の気持ちでいっぱいです。注目度もあるので、しっかりとしたプレーを見せたいし、対戦するバッター全員から三振を取る勢いで投げる」と話しました。

【中継ぎ投手】日本ハム 河野竜生

中継ぎ投手で初選出の河野竜生投手は「選ばれる機会はなかなかないと思うので、楽しみたいし、シーズンと変わらずにいつもの投球をしたい」と話しました。

【抑え投手】日本ハム 田中正義

抑え投手で2年連続2回目の選出となった田中正義投手は球団を通じて「期待に応えられるように全力で腕を振ります。球界を代表する選手たちと交流できるチャンスなので、多くのことを吸収できたらと思います」とコメントしました。

【捕手】日本ハム 田宮裕涼

キャッチャーで選ばれたプロ6年目の田宮裕涼選手は「エスコンフィールド北海道で開催されるのでうれしいし、ほかの球場よりも、しっかりと自分のプレーができると思う。持ち味の『ゆあビーム』を出せたらいいなと思う。バッティングでもたくさん打ちたい」と話しました。

【一塁手】日本ハム マルティネス

ファーストで選ばれ、2年連続2回目の選出となったマルティネス選手は「選ばれて誇りに思うし、エスコンフィールド北海道で開催されるので特別な思いがある。ホームランを打って楽しませたいし、MVPを取りたい」と意気込みを示しました。

【二塁手】日本ハム 上川畑大悟

セカンドで初選出の上川畑大悟選手は「小さいときから見ていたスター選手が出る舞台に立てるので、楽しんでプレーしたい。ふだんは、なかなか長打を打てていないが、長打をねらえるようなスイングをしていきたい」と話しました。

【三塁手】日本ハム 郡司裕也

サードで選ばれ、初選出の郡司裕也選手は「ことしからサードを始めたので初心者みたいな選手を選んでもらって感謝しています。実績よりも今後の期待を込めて投票してくれたと思う。出るからには楽しみたいし、爪痕を残したいのでホームランを狙っていきたい」と話しました。

【遊撃手】日本ハム 水野達稀

ショートで初選出となった水野達稀選手は、右足首のじん帯を損傷してリハビリ中で、球団を通じて「ファン投票で選んでもらい、大変光栄です。1日でも早く復帰し、チームの力になれるように頑張ります」とコメントしました。

【外野手】日本ハム 万波中正 131万票余 両リーグで最多得票

万波中正選手は「期待して選んでもらったと思うので、全力で頑張りたい。最多得票はうれしいのと同時に驚きもあるが、楽しませるプレーをしたいし、ホームランを打ちたい」と意気込みを示しました。

【外野手】ソフトバンク 近藤健介

ファン投票で4回目の選出となったソフトバンクの近藤健介選手は「頑張ったシーズンの前半を終えて、選んでもらえたので光栄だし、いろんな選手との交流があるので楽しみにしています。お祭りなので、毎打席ホームランをねらっていきたいです」と意気込みを示しました。

【外野手】ソフトバンク 柳田悠岐

ファン投票で選ばれた柳田悠岐選手は、右足の太もも裏を痛め全治4か月と診断され、6月以降、戦列を離れています。

柳田選手は球団を通じて「たくさんのファンの皆さんに投票いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。リハビリ中のため残念ながら出場することはかないませんが、選んでいただいたことを励みに復帰に向けて頑張ります。近ちゃん、MVPをとってください!」とコメントし、チームメートの近藤選手にエールを送っていました。

【DH】西武 中村剛也

2年連続10回目の選出となった西武の40歳、中村剛也選手は「選ばれてうれしい。オールスターは、シーズンと違う雰囲気があるので、楽しみに味わえたらと思う。元気よくプレーしているところを見てもらいたい」と喜びを語りました。

そして「打席ではしっかりホームランをねらってスイングしたい」と、現役最多の478本のホームランを打っているスラッガーとしての意気込みを示しました。

西武によりますと、中村選手は1994年に、当時37歳で選ばれた石毛宏典さんを上回る球団最年長でのファン投票選出となったほか、指名打者部門では、2008年に39歳で選ばれたタフィー・ローズさんを上回り、球界最年長になるということです。これについて、中村選手は「うれしいです」と話していました。

《セ・リーグ 各選手談話》

【先発投手】阪神 才木浩人

8年目で初めて選出された才木浩人投手は「ファン投票で選んでいただいて、すごくありがたい。オールスターゲームは楽しんでプレーできる場所。ファンの方に喜んでもらえるようなパフォーマンスができればいい」と抱負を話しました。

どのようなピッチングをしたいかについては「思い切り、まっすぐ勝負でいきたい。ソフトバンクの近藤健介選手に交流戦でホームランを打たれたので、やり返したい」と意気込んでいました。

【中継投手】阪神 岩崎優

ファン投票では3回目、合わせて4回目の選出となった岩崎優投手は「個人的にはすごくよいシーズンではないが、そんな中でたくさん投票してもらえて感謝の気持ちだ」と心境を話しました。

そのうえで、「交流戦でソフトバンクの近藤健介選手にすごく粘られたので、対戦したら1球で終わりたい。いい結果が出せるように頑張りたい」と意気込んでいました。

【抑え投手】中日 マルティネス

ファン投票で初めて選ばれた中日のマルティネス投手は「ここ2年間は監督推薦でしたが、ファンの皆さんの投票のおかげで出ることができるので、本当にうれしいです」と喜びを話しました。

そのうえで、「スピードを出そうとして、けがにつなげたくはないので、いつもどおりの自分の仕事をオールスターでもできるようにしたいです」と意気込んでいました。

【捕手】DeNA 山本祐大

プロ7年目で初めての選出となったDeNAのキャッチャー、山本祐大選手は「オールスターには、すごく華やかなスター選手が集まっているという印象で、そこに行くというのは、まだ自分の中で実感がわかない。わくわくする気持ちもあるが、ピッチャーのボールを後ろにそらさないようにやっていきたい」と率直な心境を語りました。

そのうえで、チームメートで同学年の牧秀悟選手と一緒に出場できることについては、「牧選手は、まだオールスターでホームランを打っていないということなので、先に打てたらと思う」と笑顔で話していました。

【一塁手】巨人 岡本和真

6回目のオールスターゲーム選出となる巨人の岡本和真選手は「毎年、出たいと思っているので、選ばれてとてもうれしい。ふだんとは違う雰囲気だし、いろいろなチームの選手と交流できる機会なので、すごく楽しみだ。エスコンフィールド北海道はいい球場なので、またプレーできるのはうれしい」と話していました。

【二塁手】DeNA 牧秀悟

3年連続の出場で、ファン投票では2年ぶりの選出となったDeNAのキャプテン、牧秀悟選手は「ファンの皆さんにすごく感謝したいし、ことしも出場できる喜びをかみしめながら楽しみたい」と喜びを語りました。

また、過去3回出場したオールスターでは、いずれもホームランが出ていないことについては、「オールスターの成績があまりよくないので、打てればいいなと思うが、いろんな選手と交流して情報を聞いていきたい」と話していました。

【三塁手】ヤクルト 村上宗隆

セ・リーグトップの得票で選出されたヤクルトの村上宗隆選手は「オールスターは、自分も小さいころ見ていて、子どもたちに夢や勇気を与え続ける場所だと思うので、少しでも憧れの目で見られるよう自覚をもって、また、神宮球場でも開催されるので、ひとりでも多くのファンの皆さんにプレーする姿をみて喜んでいただけるように頑張りたい」と話していました。

そして、「パ・リーグは、すべての投手がレベルが高いので、真っ向勝負で、とにかくフルスイングして球場を沸かせたい」と話していました。

【外野手】DeNA 筒香嘉智

今シーズン開幕後の4月に日本球界に復帰し、2019年以来、5年ぶり6回目の選出となったDeNAの筒香嘉智選手は「シーズン途中の加入だったので、まさか選ばれるとは思っていなかった。ファンの皆さんに感謝したい」と喜びを語りました。

また、2016年から2019年まで出場したオールスターでは、4年連続でホームランを打っていることについては、「オールスターで打つホームランは、盛り上がりに独特なものがあると感じている。必死にプレーしていきたい」と意気込んでいました。

【外野手】阪神 近本光司

5回目の選出となった近本光司選手は「ことしもたくさんの票をいただけてうれしく思うし、プレーで楽しませられるように頑張りたい。去年は、けがで試合に出られなかったので楽しみたい」と意気込みを話しました。

対戦したいピッチャーについては「日本ハムの山崎福也投手で、初球から打っていきたい。また、日本球界に復帰したDeNAの筒香嘉智選手と話ができたらと思う」と話していました。

【外野手】中日 細川成也

ファン投票で初めて選ばれた中日の細川成也選手は「ファンの皆さんが投票してくれたことに本当に感謝しています。ファン投票で出場することはうれしいし光栄です」と喜びを話しました。

そのうえで「全力でプレーして、ファンの皆さんを喜ばせられるように頑張りたい。去年はヒットを打つことができなかったので、ことしは打ちたい」と意気込んでいました。