スペインの旅客機 乱気流でブラジルの空港に緊急着陸 30人けが

南米のウルグアイに向かっていたスペインの航空会社の旅客機が強い乱気流に巻き込まれてブラジルの空港に緊急着陸し、欧米メディアは乗客少なくとも30人がけがをしたと伝えています。

スペインの首都マドリードからウルグアイの首都モンテビデオに向かっていたスペインの航空会社「エア・ヨーロッパ」のボーイング787型機が1日、強い乱気流に巻き込まれ、ブラジル北東部のナタールにある空港に緊急着陸しました。

アメリカのCNNテレビなど複数の欧米メディアによりますと、旅客機には乗客325人が搭乗していて、このうち少なくとも30人がけがをしたということです。

ロイター通信が配信した乗客が撮影したとされる映像では、機内の天井パネルや座席が損傷しているのが確認できます。

乗客の男性の1人は、当時の状況について「機体が突然、不安定になり、急降下した。シートベルトをしていなかった人たちは、宙に浮いて天井にぶつかりけがをした」と話していました。

同様の事故としては、ことし5月に、ロンドンからシンガポールに向かっていたシンガポール航空の旅客機が激しい乱気流に巻き込まれてタイの空港に緊急着陸し、乗客1人が死亡しています。