株価 4万円台回復 終値としては約3か月ぶり

2日の東京株式市場、エネルギーや金融関連などの銘柄に買い注文が出て、日経平均株価は終値としておよそ3か月ぶりに4万円台を回復しました。

▽日経平均株価、2日の終値は1日より443円63銭高い4万74円69銭で、終値としてはことし3月29日以来、およそ3か月ぶりに4万円台を回復しました。

▽東証株価指数=トピックスは32.34上がって2856.62。

▽一日の出来高は18億5011万株でした。

市場関係者は「原油の先物価格や国内の長期金利の上昇を背景にエネルギーや金融関連の銘柄などが値上がりしたうえ、午後に入ると、4万円の節目を意識する形でさらに買い注文が増えた。日経平均株価がおよそ3か月ぶりに4万円台を回復したことで、海外の投資家を中心に日本の株式市場への期待感が再び高まりつつある」と話しています。

林官房長官「デフレからの完全脱却目指し取り組む」

林官房長官は、午後の記者会見で「デフレからの完全脱却と新たな成長型経済への移行を目指し、物価高に負けない賃上げの実現と、それを生み出す企業の稼ぐ力の強化に取り組む。金融面で国内外の資金を呼び込み、成長と分配の好循環を実現して力強い日本経済の実現につなげることも重要で、コーポレート・ガバナンス改革の推進や資産運用立国の実現に向けた取り組みも進める。政府としては株価の水準に一喜一憂せず、着実に取り組みを進めたい」と述べました。