北朝鮮 キム総書記 重要会議で「軍事・政治活動の方針」演説

北朝鮮は、朝鮮労働党の重要会議、中央委員会総会を1日まで開き、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が演説で「軍事・政治活動の方針」を明らかにしたと発表しました。ただ、核・ミサイル開発や軍事偵察衛星の再打ち上げなどについて、具体的な言及は伝えられていません。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、朝鮮労働党の重要会議、中央委員会総会が1日までの4日間、開かれ、キム・ジョンウン総書記がことしの政策の中間総括と今後の対策について演説したと、2日、映像とともに伝えました。

キム総書記は、半年ぶりの中央委員会総会での演説で「軍事・政治活動の方針」を明らかにしたということです。

ただ「国防5か年計画」に従って拍車をかけている核・ミサイル開発や、ことし5月以来となる軍事偵察衛星の再打ち上げ、それに蜜月ぶりが際立つロシアや対立を深める日米韓3か国など対外関係について、具体的な言及は伝えられていません。

公表された演説は、経済政策に関する内容が大部分を占めていて、キム総書記は国内経済について去年の同じ時期と比べ「上昇傾向」にあるとしながらも「国の経済発展と人民生活の実質的な改善をもたらすべきだ」と強調し、長引く制裁などで打撃を受けてきた経済の立て直しを急ぐよう指示しました。