4日にも大浦湾側「くい」試し打ちへ 沖縄県は遺憾表明の中

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国は8月以降、軟弱地盤のある大浦湾側で新たな護岸の整備に着手することにしています。
7月1日、護岸を造るのに必要なくいの打ち込みを行うクレーン船が現場海域に到着し、早ければ今月4日にも試し打ちが行われることが政府関係者への取材で分かりました。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国と県は、軟弱地盤のある大浦湾側での埋め立て工事を前に協議することになっていましたが、国は先月、「議論は十分行われた」として、県に対し、協議の打ち切りに加え、8月1日以降、新たな護岸の整備に着手すると通知しています。

工事では、護岸の基礎部分にくいを打ち込む必要があり、試し打ちが早ければ今月4日にも行われることが政府関係者への取材で分かりました。

1日午後1時には、くいの打ち込みを行うクレーン船が大浦湾側の埋め立て予定区域に到着したことが確認できました。

これに対し、移設に反対する沖縄県は「工事の着手予定日が一方的に示されたことは遺憾だ」として、協議が整うまで工事に着手しないよう求めています。