官房長官“搬入作業中止 再発防止努める”ダンプ死傷事故受け

沖縄県名護市で、アメリカ軍普天間基地の移設工事で使う土砂を港に運ぶダンプカーに警備員の男性と抗議活動中の女性が巻き込まれて死傷した事故を受け、林官房長官は搬入作業を中止していると説明するとともに、詳しい状況の把握と再発防止に努める考えを示しました。

先月28日、アメリカ軍普天間基地の移設工事で使う土砂の運搬船への積み込みが行われている名護市安和の港の出入り口付近で、土砂を港に運ぶ作業を行っているダンプカーに警備員の男性と抗議活動中の女性が巻き込まれ、男性は亡くなり、女性は大けがをしました。

この事故について林官房長官は1日の記者会見で「警備員が抗議活動を行っていた者に対応する中で発生したと報告を受けているが、詳細は沖縄防衛局で確認中だ」と述べました。

そして現在、事故が発生した安和桟橋と、同様の作業を行っている本部町の本部港の2か所で、ダンプカーでの土砂の搬入作業を中止していると説明しました。

そのうえで「このような事故の発生は誠に遺憾であり、防衛省で警備のあり方を含め、状況の把握と再発の防止に努めていく」と述べました。