九州北部 中国 北陸などで雨強まる 土砂災害や氾濫に厳重警戒

前線や低気圧の影響で、九州北部や中国地方、北陸地方などで雨が強まっています。北日本では1日昼前にかけて、西日本と東日本では2日にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、本州付近に伸びる前線や前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり局地的に雨雲が発達しています。

午前6時半までの1時間には、
▽福岡県宗像市で63.5ミリの非常に激しい雨が、
▽福井県福井市越廼で31.5ミリの激しい雨を観測しました。

これまでに降った雨で広島県と山口県、島根県、富山県、福岡県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

また、山口市を流れる仁保川では氾濫の危険性が非常に高まり「氾濫危険情報」が発表されています。

このあと低気圧は北日本を通過し前線が2日にかけて西日本から東日本に停滞する見込みです。

このため北日本では1日昼前にかけて、西日本と東日本では2日にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

2日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽九州北部で200ミリ、
▽東海と近畿、中国地方で150ミリ、
▽関東甲信で120ミリ、
▽北陸と四国が100ミリと予想されています。

また、3日朝までの24時間には
▽中国地方で100ミリ、
▽近畿地方では80ミリの雨が降る見込みです。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意し、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物に移動するなど安全を確保するよう呼びかけています。

最新の気象情報に注意し、斜面や川など危険な場所には近づかないようにしてください。

広島県内 JRの在来線 始発から全区間で運転見合わせ

JR西日本によりますと、大雨の影響で広島県内のJRの在来線は1日の始発からすべての区間で運転を見合わせるということです。

再開の見通しは立っておらず、午前中は運転を見合わせる可能性が高いとしています。

このほかにも、中国地方では各線で運転取りやめる区間があり、JR西日本は、運行情報に注意してほしいとしています。

東京湾フェリー 強風のため始発から運航見合わせ

千葉県富津市の金谷港と神奈川県横須賀市の久里浜を結ぶ「東京湾フェリー」は、強風のため、1日の始発の便から運航を見合わせています。