奈良 生駒 山の斜面崩れ住宅に土砂 6棟被害 けが人なし

28日夜、奈良県生駒市の住宅に隣接した山の斜面で雨の影響と見られる土砂崩れがあり、合わせて6棟の住宅に被害が出ました。警察によりますとけがをした人はいないということで、市は周辺の12世帯41人に避難指示を出し、現在も住民が避難をしています。

28日夜8時ごろ、生駒市辻町の住宅に隣接する山の斜面が崩れ、住宅に土砂が流れ込み合わせて6棟に被害が出ました。

警察によりますと雨の影響とみられ、2棟の住宅では1階の部屋の中まで土砂が入ったほか、4棟の住宅でも敷地の中に土砂が入るなどしたということです。

けがをした人はいないということです。

生駒市は辻町の一部の12世帯41人に対して避難指示を出していて、住民は市の指定した避難所などに避難しているということです。

現場のすぐ近くには近鉄けいはんな線が通っていて、トンネルの入り口付近にも土砂が流れ込み、午前11時の時点で大阪 東大阪市の新石切駅と奈良市の学研奈良登美ヶ丘駅の間の上下線で、運転を見合わせているということです。

奈良県内では27日から雨が降り続き、生駒市に隣接する奈良市では28日午後8時までの24時間に、91.5ミリの雨を観測していました。

自宅被害の女性「怖かったです」

自宅の1階のリビングや浴室に土砂が流れ込む被害にあった50代の女性は、当時、外出していて無事だったということです。

女性は「岩盤が強いと言われていたので安心していたのですが、自宅に帰って被害を知り驚きました。自宅の中を確認すると、土砂が窓を突き破って入ってきていたので怖かったです」と話していました。