大気不安定 関東南部など 土砂災害や川の氾濫に警戒を

梅雨前線の影響で関東南部は大気の状態が不安定になり、非常に激しい雨が降ったところがあります。これまでの雨で地盤が緩んでいるところや増水している川があるため、引き続き土砂災害や川の氾濫に警戒が必要です。

気象庁によりますと、関東付近にのびる梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東南部と伊豆諸島では大気の状態が不安定になっています。

未明には千葉県に発達した雨雲がかかり、いずれも県が設置した雨量計で
▽午前1時までの1時間に南房総市で66ミリ
▽午前2時までの1時間に鴨川市で53ミリの非常に激しい雨を観測しました。

これまでの雨で千葉県では地盤が緩んでいるところがあるほか氾濫危険水位を超えている川があります。

29日は梅雨前線が南下するため、伊豆諸島で昼前にかけて局地的に雷を伴い1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。

30日朝までの24時間に降る雨の量は伊豆諸島の多いところで100ミリと予想されています。

引き続き、土砂災害や川の氾濫に警戒してください。

落雷や竜巻などの激しい突風にも注意し、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物に移動するなど安全を確保してください。

きょうは真夏日の予想も

一方、29日は気温が上がり、日中の最高気温は
▽小笠原諸島の父島で32度
▽埼玉県熊谷市や前橋市、甲府市で30度などと真夏日が予想されています。

気象庁と環境省は、小笠原諸島では熱中症の危険性が極めて高くなるとして熱中症警戒アラートを発表し、外出をなるべく避けたり適切にエアコンを使用したりして対策をとるよう呼びかけています。