KADOKAWA サイバー攻撃で取引先や個人情報など漏えいを確認

動画配信の「ニコニコ動画」や書籍の出版などにシステム障害が起きている出版大手「KADOKAWA」はサイバー攻撃によって取引先や従業員の個人情報などが漏えいしたことを確認したと発表しました。

KADOKAWAは6月8日、グループ会社のデータセンターのサーバーが身代金要求型のコンピューターウイルス=ランサムウエアによるサイバー攻撃を受けるなどしてシステム障害が発生し、「ニコニコ動画」や書籍の出版といったグループ全体の事業に影響が出ています。

27日には「BlackSuit」(ブラック・スーツ)を名乗るハッカー集団がネット上の闇サイトでデータを盗み取ったと主張していることが判明しています。

ハッカー集団は盗んだデータの一部を公開していて、会社が確認したところ、社内情報の一部が漏えいしていることがわかったということです。

会社によりますと漏えいが確認されたのは、楽曲を収益化するサービスを利用している一部のクリエイターやニコニコ動画を運営する子会社「ドワンゴ」のすべての従業員の個人情報のほか、取引先との契約書や見積書などだということです。

KADOKAWAは被害者に個別に知らせるとともに引き続き、調査を進めていて7月中には正確な情報が得られる見通しだということで、判明し次第、公表するとしています。