国の型式指定の申請に伴う認証試験で自動車メーカーなど5社が不正を行っていた問題で、国土交通省は28日、出荷停止の指示を出していた3社のうち、基準への適合を確認したとしてマツダとヤマハ発動機への指示を解除する一方、社内調査を続けているトヨタ自動車への指示を継続しました。
これを受けて、マツダは、「MAZDA2」など対象の2車種について、7月中旬をめどに生産を再開する方針を明らかにしました。
また、ヤマハ発動機は、対象のバイクの「YZFーR1」1車種について7月初旬をめどに出荷を再開する方向で調整を進めるとしています。
マツダ ヤマハ発動機7月中に再開へ トヨタ自動車 再開決まらず
自動車メーカーなど5社が国の認証試験で不正を行っていた問題で、マツダとヤマハ発動機は、国が基準への適合を確認したことを受けて7月中に対象の車種の生産や出荷を再開する方針を明らかにしました。一方、指示が解除されなかったトヨタ自動車は、再開の時期は決まっていないとしています。
一方、トヨタ自動車は、対象の3車種の生産を少なくとも7月末までは停止することを決めていますが、その後の再開の時期は決まっていないとしています。
マツダ「再発防止策を着実に取り組み信頼回復に努める」
国土交通省の出荷停止の指示の解除を受けてマツダは「ロードスターRF」と「MAZDA2」の2車種について生産済みの車の出荷を7月1日から再開するほか、6月6日から停止していた工場での生産を7月中旬をめどに再開するとしています。
マツダは「すべてのステークホルダーの皆さまにあらためておわびします。国土交通省の指導内容を真摯（しんし）に受け止め、再発防止策を着実に取り組み、信頼回復に努めていきます」とコメントしています。