経産省 電気・ガス料金負担軽減措置の詳細を発表

経済産業省は、物価高対策として8月から3か月間、追加で実施する電気・ガス料金の負担軽減措置の詳細を発表しました。8月と9月の使用分は補助を手厚くし、標準的な家庭の場合、月額で電気・ガス、合わせて2125円の負担減になるとしています。

経済産業省は、28日、電気・ガス料金への補助をことし8月の使用分から3か月間行うと、正式に発表しました。

【電気料金】
このうち家庭向けの電気料金は、1キロワットアワー当たり、8月と9月は4円、10月は2.5円をそれぞれ補助します。

また、企業向けは8月と9月は2円、10月は1.3円を補助します。

【都市ガス料金】
一方、都市ガスの料金は、家庭や年間契約量の少ない企業を対象に1立方メートル当たり、8月と9月は17.5円、10月は10円をそれぞれ補助します。

電気・ガスともに、厳しい暑さが予想される8月と9月の使用分に対する補助を手厚くした形で、標準的な使用量の家庭の場合、月額で電気・ガス、合わせて2125円、負担が減るとしています。

このほか、現在行っているガソリン価格への補助金も、年内に限って継続するとしています。

電気・ガス料金への負担軽減措置は、ロシアによるウクライナ侵攻で燃料価格が高騰したことを受けて、去年1月の使用分から始まり、これまでに計上された予算額は3兆7000億円余りに上っています。

財政負担が増す中、政府には、国民生活への配慮と財政規律のバランスをいかに図っていくかが問われています。

齋藤経産相「酷暑の夏を乗り切るために」

追加で実施する電気・ガス料金の負担軽減措置について、齋藤経済産業大臣は「物価水準の高止まる中、ことしの夏は酷暑を心配する声が多く寄せられている。酷暑の夏を乗り切るために燃料代、電気・ガス料金の補助を決めた」と述べました。