日本赤十字社の医療関係者が救護活動訓練 大規模災害備え 埼玉

能登半島地震からまもなく半年になりますが、大規模な事故や災害に備えて日本赤十字社の医療関係者による救護活動の訓練が埼玉県皆野町で行われました。

日本赤十字社埼玉県支部が行った訓練には、大規模な事故や災害の時に派遣される「救護員」として、新たに任命された30人余りの医師や看護師などが参加しました。

訓練は列車事故で多くのけが人が出たという想定で行われ、救護所のテントにけが人役の人たちが次々と運び込まれると、声をかけたり脈を測ったりしながら、けがの程度に応じて治療の優先度を決めるトリアージにあたっていました。

今回の訓練は3日間かけて行われた研修の一部で、この中では能登半島地震で現地に派遣された救護員による活動報告なども行われたということです。

能登半島地震ではコーディネーターとして現地で活動したさいたま赤十字病院高度救命救急センター長の田口茂正医師は「訓練を積み重ねることで想定を超えるような過酷な状況でも被災者に安心を与え、医療班として活動できるような備えをしていきたい」と話していました。