東日本で激しい雨 土砂災害警戒情報発表の地域も 引き続き警戒

梅雨前線と低気圧の影響で東日本で激しい雨が降っています。これまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は、土砂災害に引き続き警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、九州から関東にのびる梅雨前線と前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本と東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

昼前には静岡県中部と西部で線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。

その後も関東甲信などで局地的に雨が強まっていて、午後8時までの1時間には国土交通省が神奈川県山北町に設置した雨量計で31ミリの激しい雨を観測しました。

鹿児島県の指宿市や錦江町などでは今月20日の降り始めからの雨量が700ミリを超え、平年の6月1か月分を上回る大雨となっています。

これまでの雨で鹿児島県と長野県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

このあとも西日本と東日本では29日にかけて雷を伴って激しい雨が降り、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。

29日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで九州南部、近畿、東海、関東甲信で100ミリと予想されています。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に引き続き警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。

週末以降も前線の影響で、月曜日・7月1日にかけては西日本から北日本の日本海側を中心に大雨となるおそれがあり、その後も西日本の日本海側や東日本、北日本では曇りや雨が予想されています。

気温は、平年より高くなるところがある見込みで熱中症に注意が必要です。