坂本農相 “能登半島地震で追加支出 農林水産関連200億円余”

坂本農林水産大臣は、能登半島地震の被災地の復旧・復興に向けた、今年度予算の予備費からの追加の支出のうち、農林水産関連は200億円余りに上ることを明らかにしたうえで、被災者のなりわいの再建の支援に全力を尽くす考えを示しました。

7月1日で能登半島地震の発生から半年となります。

坂本農林水産大臣は、28日の閣議のあとの会見で、農林水産業の復旧・復興の状況について「奥能登地域では、去年に比べておよそ6割で稲の作付けが終わった。畜産分野でもおよそ7割の農家が被災前の出荷頭数におおむね回復し、漁業では定置網漁や底引き網漁などが再開した」と説明しました。

また、石川県輪島市で7月からもずくを対象とした海女漁を試験的に再開する予定となっていることを明らかにしました。

そのうえで、坂本大臣は、28日の閣議で決定した今年度予算の予備費からの追加の支出のうち、農業用施設の再建や修繕、漁港施設や漁船の復旧などに、合わせて207億円を充てることを明らかにしたうえで、「これらの施策を速やかに実行に移すことで、被災者のなりわいの再建支援に全力を尽くしていきたい」と述べました。