プーチン大統領 中国やインドと首脳会談へ 外交活動を活発化

ロシアのプーチン大統領は来月、中国の習近平国家主席やインドのモディ首相など友好国の首脳と相次いで会談する見通しで、欧米諸国と対抗するうえで外交活動を活発化させています。

ロシアのプーチン大統領は27日、首都モスクワを訪問したアフリカ中部のコンゴ共和国のサスヌゲソ大統領と会談しました。

プーチン大統領は「国どうしも個人的にもわれわれは非常に良好な関係を築いてきた」とアピールしたのに対し、サスヌゲソ大統領は「ロシアは不法な制裁にも抵抗している。経済や安全保障などあらゆる分野でロシアと関係を強化したい」と応じました。

ロシアはラブロフ外相が今月、コンゴ共和国を含めたアフリカ各国の歴訪も行い、グローバル・サウスの国々との関係強化を図っています。

また、プーチン大統領は来月3日から中央アジアのカザフスタンで開かれる上海協力機構の首脳会議に出席する予定で、ロシア側は中国の習近平国家主席やトルコのエルドアン大統領と個別の会談も調整しているとしています。

さらに、ロシア大統領府はプーチン大統領がインドのモディ首相を近く、ロシアに招待して会談を行う予定だとし、国営のタス通信は来月上旬に調整されていると伝えています。

ウクライナ情勢を巡って対立を深める欧米側と対抗するうえでプーチン大統領は友好国との関係強化に向け外交活動を活発化させています。