宇治 「平等院蓮」見頃 江戸時代の地層で見つかった種から開花

世界遺産に登録されている京都府宇治市の平等院で、江戸時代の地層から見つかった種から育てた「平等院蓮」が真っ白な花を咲かせ、見頃を迎えています。

宇治市の平等院は毎年この時期にはすの花を展示していて、ことしもおよそ50鉢でピンクや赤などの花を咲かせ、見頃を迎えています。

このうち「平等院蓮」は、25年前に境内の池の発掘調査を行った際、江戸時代の地層から見つかった種を育てたもので、国宝の「鳳凰堂」の壁画に描かれているはすの花と同じ真っ白で、透けるほど薄いのが特徴です。

寺によりますと、このところ気温が高い日が続いたため、先週から咲き始め、ことしはつぼみが多く花の色もよいということです。

平等院の神居文彰住職は「白い花を眺めると、とても清らかな気持ちになります。心を癒やしていただきたいです」と話していました。

「平等院蓮」は7月中旬までが見頃だということです。