救急隊が「マイナ保険証」読み取る実証実験 大臣が視察

松本総務大臣らは、救急搬送を迅速に行うため「マイナ保険証」を救急隊が読み取り、患者の医療情報を把握する実証実験を視察しました。

総務省消防庁は、「マイナ保険証」を利用して迅速な救急搬送につなげるシステムを来年度から全国で導入することを目指しています。

25日は松本総務大臣、武見厚生労働大臣、河野デジタル大臣が東京消防庁で行われた実証実験を視察しました。

実験は70歳の男性が自宅で意識を失ったという想定で行われ、現場に到着した救急隊が家族の同意を得て「マイナ保険証」を読み込むと、かかりつけの医療機関や通院歴、それに服用している薬などの情報が専用の端末に表示されていました。

松本大臣は視察を終えたあと記者団に対し「熱中症などで救急車を呼ぶのは家とは限らないので『マイナ保険証』を持ち歩いてほしい。セキュリティーは、厚生労働省やデジタル庁と一体となってしっかりやっていく」と述べました。

また武見大臣は「システムに必要なのはマイナンバーカードを『マイナ保険証』として登録してもらうことだ。高齢であればあるほど、持つことが大切だと理解してほしい」と述べました。