スーパー5月売り上げ 1兆323億円 15か月連続増加も伸び率縮小

全国の主なスーパーの5月の売り上げは、1兆323億円で、既存店どうしの比較で前の年の同じ月より0.1%増加しました。増加は15か月連続ですが、伸び率は前の月より縮小し、調査した団体では、消費者の節約志向が続いているとしています。

商品別の販売額では、「食料品」が前の年の同じ月より2.2%の増加で、キャベツやたまねぎなどの高値を反映して農産品が伸びたものの、畜産品や水産品は前の年を下回りました。

また、「衣料品」は9%の減少で、天候不順の影響もあって販売が伸び悩んだということです。

調査を行った日本チェーンストア協会は「節約志向から客の買い上げ点数が相変わらず減少している。また、5月はふだんの支出を抑え帰省や旅行などにお金が使われたことで厳しかった」と話しました。

そのうえで「賃上げの状況が大きく変わらないと、消費は力強くなってこない。すぐに好転する感じはせず、賃上げを上回る物価上昇が逆転しないかぎり、なかなか上向かないのではないか」としています。