台湾へ移送のマレーバク到着後に死ぬ 熱射病が原因か 横浜

今月21日、横浜市の動物園から台湾に航空機で移送されていたオスの2歳のマレーバクが台湾に到着後、死んだことが確認されました。動物園は熱射病が原因とみて、移送中の詳しい状況を調べています。

横浜市の「よこはま動物園ズーラシア」によりますと、死んだのは園で飼育されていた2歳のオスのマレーバクの「ひでお」で、今月21日の昼前、台北市立動物園に向けて出発しました。

この日の夜に成田空港を出発する前は元気だったということですが、およそ3時間半後に台北の空港に到着した際にはぐったりした様子で見つかり、その後、死んだことが確認されました。

解剖の結果、熱射病が原因とみられるということで、園は移送中の詳しい状況を調べています。

「ひでお」はおととし1月に園で17年ぶりに生まれたマレーバクでした。

マレーバクは絶滅が心配されている、バクの仲間では最も体が大きい動物で、今回は、繁殖を視野に入れた国際交流のために台湾に向かっていました。

十分な大きさの輸送箱に入る練習を繰り返すなど、準備は順調だったということです。

よこはま動物園ズーラシアは「園で久しぶりに生まれた個体で国際交流の中でも希少な動物だったので、非常に残念だ。今後はこのようなことがないようにしていきたい」としています。