東京科学大 初代理事長候補が抱負「社会貢献できる人材を」

東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して、ことし10月に誕生する「東京科学大学」の初代理事長の候補に選ばれた東京工業大学教授の大竹尚登氏が24日、都内で会見を開き「それぞれの強みを生かし融合することで、社会に貢献できる人材を輩出していきたい」と抱負を述べました。

「東京科学大学」は東京工業大学と東京医科歯科大学が統合してことし10月に誕生する新たな大学ですが、6月、そのトップにあたる初代の理事長候補に選ばれた東京工業大学の大竹尚登 教授が24日、都内で会見を開きました。

会見で大竹教授は、新しい大学の方針について「世界トップクラスの科学系総合大学」を掲げ、国際水準の研究者の獲得や研究を支援する人員の強化、それに、博士課程に所属する学生の待遇改善などに取り組む方針を示しました。

また、世界トップレベルの研究水準を目指して国が重点的な支援を行う「国際卓越研究大学」についても、今年度中に開始予定の2回目の公募に申請する考えを示しました。

大竹教授は「医科歯科大と東工大がそれぞれ持つ強みを生かし融合することで、研究の卓越性をより生かすことができる。違う文化を持つ大学ゆえのよさを生かし、社会に貢献できる人材を輩出していきたい」と話していました。

大竹教授は今後、文部科学大臣の指名を経て、10月に正式に理事長に就任することになっています。