ロシアとの外務省局長会談 “意思疎通の機会に意義”官房長官

日本とロシアの外務省の局長が先週、ウクライナ情勢をめぐって会談したことについて、林官房長官は、両国の関係が厳しい中でも意思疎通の機会を確保し、日本側の立場や考え方を伝える観点から意義があったという認識を示しました。

外務省の中込欧州局長はモスクワで現地時間の21日、ロシア外務省で対日関係を担当するボロビヨワ第3アジア局長と会談し、ウクライナ侵攻の即時停止を求めました。

これについて、林官房長官は午前の記者会見で「ロシアによるウクライナ侵略で日ロ関係は厳しい状況にあるが、そのような中でも意思疎通の機会を確保し、日本側の立場や考え方を伝えることは重要だ。今回の会談にはその観点から意義があったと考えている」と述べました。

また北方領土問題をめぐり、元島民らが先祖の墓を訪れる「北方墓参」や、日本の漁船が北方四島の周辺海域で行ういわゆる「安全操業」の早期再開を、引き続きロシア側に強く働きかけていく考えを示しました。