福島 喜多方 自宅隣の小屋で70代女性クマに襲われ軽いけが

24日午前7時半ごろ、福島県喜多方市で、70代の女性が自宅に隣接する小屋でクマに襲われ、軽いけがをしました。警察は現場付近をパトロールして注意を呼びかけています。

警察などによりますと、午前7時半ごろ、喜多方市熱塩加納町熱塩で、70代の女性が、飼育しているやぎの餌を保管している、自宅に隣接する小屋に入ったところ、小屋の奥から体長およそ1メートルのクマが飛び出してきたということです。

女性は左の手首をクマにひっかかれましたが、けがの程度は軽く、命に別状はないということです。

クマは女性を襲ったあと、近くの山林に入ったとみられるということで、警察は周辺をパトロールするとともに、近くの住民にクマに注意するよう呼びかけています。

現場は、周囲に田畑が広がり住宅が点在する集落です。

けがをした女性の親族によりますと、やぎの餌にするコメの袋が破られていたほか、小屋の外にはクマのものとみられる足跡も見つかったということです。

これまでにもコメの袋が破られたことがあったため、23日に音や光で動物を追い払う装置を入り口に取り付けたばかりだったということです。

親族の男性は「対策はとっていますが、いたちごっこのような状態です」と話していました。

警察によりますと、ことし福島県内で発生したクマによる人への被害は、1月に南会津町で狩猟中の男性が腕や足をかまれ軽いけがをしたのに続いて、2例目だということです。