Sクライミング 女子ボルダー&リード 野中と伊藤 決勝進出

ハンガリーで開かれているアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズ第2戦は、大会2日目の21日、スポーツクライミング、女子ボルダー&リード予選の後半のリードが行われ、東京オリンピック銀メダリストの野中生萌選手が3位、伊藤ふたば選手が6位につけて日本勢2人が準決勝に進出しました。

ハンガリーのブダペストで開かれている大会は21日、スポーツクライミング、女子ボルダー&リード予選のうち1回のトライで登った高さを競うリード種目が行われ、3人の日本選手が出場しました。

前日に行われた前半のボルダーで4つの課題すべてを完登しトップに立った野中選手は、「持久力が要求される苦手なルートだった」と言いながらも順調に高度を上げ、壁の角度が変わる終盤のポイントも突破して上部まで到達して、88ポイントを獲得しました。

野中選手は合計を187.8ポイントとして、3位につけて上位20人による準決勝進出を決めました。

また、前半のボルダーで10位だった22歳の伊藤選手は、慎重に高度を上げて80.1ポイントを獲得して、6位で準決勝に進みました。

一方、中川瑠選手はボルダーの出遅れが響いて44位となり準決勝進出はなりませんでした。

準決勝は22日に行われ、日本選手に残された1人の枠を野中選手と伊藤選手のどちらが手に入れるのか、最後まで目が離せない争いが続きます。

野中生萌「すごくポジティブでよかった」

準決勝進出を決めた野中生萌選手は「しっかり壁の上部までいけて、目標にしていた80ポイント台に到達できたので、すごくポジティブでよかったと思う。私のリードのレベルは、この2年ですごい上がったと思うので、自信になっている。準決勝は周りの気合いもまた一段と変わるだろうし、課題ももっと難しくなると思うので、ギアをあげて頑張りたい」と話していました。

伊藤ふたば「コンディションが整ってきている」

伊藤ふたば選手は「初日のボルダーは緊張していてうまくいかなかった部分が多かったが、リードはしっかり出し切ることができていい登りができた。だんだんコンディションが整ってきている。結果にとらわれずに、自分ができる1番のパフォーマンスを出し切ることに集中したい」と話していました。