円相場 一時=1ドル159円台に 円安進む

21日の東京外国為替市場、アメリカの利下げが遅れるとの見方などから円安が進み、円相場は一時、1ドル=159円台まで値下がりしました。

外国為替市場ではアメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の利下げが遅れるという見方などから、日米の金利差の拡大が意識されて円を売ってドルを買う動きが広がりました。

このため21日の東京市場でも円安が進み、円相場は1ドル=159円台をつけました。

159円台をつけたのは、ことし4月29日以来、およそ2か月ぶりです。

午後5時時点の円相場は20日と比べて49銭円安ドル高の1ドル=158円76銭~79銭でした。

また、ユーロに対しては20日と比べて20銭円高ユーロ安の1ユーロ=169円54銭~58銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0678~80ドルでした。

市場関係者は「FRBの高官がインフレの抑制には時間がかかるという認識を示したことを背景に円安が進んだ。一方で、政府・日銀による市場介入への警戒感は一段と高まっている。来週月曜日に日銀の6月の決定会合の『主な意見』が公表されるが、市場では追加利上げなどについてどういった意見が出されたのか、その内容に関心が集まっている」と話しています。