朝鮮戦争勃発74年を前に 北朝鮮で反米集会 軍事力の強化を誇示

北朝鮮で、朝鮮戦争の勃発から74年となるのを前に、反米集会が開かれました。参加した労働者たちは軍需物資の生産をさらに拡大させるとして軍事力のさらなる強化を誇示しました。

21日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、朝鮮戦争の勃発から今月25日で74年となるのを前に、南西部ファンヘ(黄海)南道で、アメリカに対する「復しゅう決意集会」が20日開かれたと伝えました。

参加した労働者たちは「アメリカと追従勢力を懲らしめる自衛的な戦争抑止力をさらに強化するため、労働者の使命を果たす」と主張し、軍需物資の生産をさらに拡大し、軍事力の強化に貢献すると訴えました。

北朝鮮はことし4月、軍需企業を新たに設立したと明らかにし、キム・ジョンウン(金正恩)総書記は先月、軍需企業を相次いで視察した中で兵器生産を加速するよう指示していました。

一方、国営の朝鮮中央テレビは、24年ぶりに北朝鮮を訪問したロシアのプーチン大統領とキム総書記の会談などをまとめた映像を21日放送し、ロシアとの蜜月ぶりをアピールしました。

北朝鮮は今回、ロシアと軍事分野の協力も盛り込んだ新たな条約に署名していて、北朝鮮はロシアとの協力を踏まえて軍事的な活動を活発化させる可能性もあり、関係国は警戒を強めています。