イスラエル軍とヒズボラ 攻撃応酬続く 米“戦闘の拡大防止を”

イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で連日、攻撃の応酬が続き、事態の悪化が懸念される中、アメリカのブリンケン国務長官はイスラエルのデルメル戦略問題相などと会談し、戦闘の拡大を防ぐよう求めました。

イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間では、攻撃の応酬が続いていて、ヒズボラの最高指導者ナスララ師がイスラエル北部への侵攻も辞さない考えを示したと伝えられるなど事態のさらなる悪化が懸念されています。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は20日、首都ワシントンでイスラエルのデルメル戦略問題相やハネグビ国家安全保障顧問と会談し、レバノンでの戦闘の拡大を防ぐよう求め、外交的な解決を目指すことが重要だと強調しました。

また、アメリカ国務省によりますと、ブリンケン長官はイスラエルの防衛へのアメリカの関与は揺るがないと改めて伝えたということです。

アメリカとしては、イスラエル北部で戦闘が拡大し、中東情勢がさらに緊迫することを警戒していて、事態が悪化しないようイスラエルとレバノンの両政府に対し、引き続き、働きかけるものとみられます。

さらに会談では、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間で続く停戦や人質の解放に向けた交渉について協議したほか、ガザ地区への人道支援をめぐってはイスラエル側にさらなる措置をとるよう求めたということです。