20日のニューヨーク外国為替市場では、FRBの利下げが遅れるという見方から長期金利が上昇したことで、日米の金利差の拡大が意識されて円を売ってドルを買う動きが広がりました。
円相場は一時、1ドル=158円90銭台まで円安が進み、ことし4月29日以来、およそ2か月ぶりの円安ドル高水準となりました。
市場関係者は「FRBの高官がインフレの抑制には時間がかかるという認識を示したことでFRBの利下げが遅れるという見方が広がった。ただ、個人消費や雇用など直近のデータはアメリカ経済の減速を示している。当面は経済指標やFRB高官の発言に為替相場が左右される状況が続きそうだ」と話しています。
![](/news/html/20240621/K10014487691_2406210759_0621080019_01_02.jpg)
円相場 一時1ドル=159円台に迫る 約2か月ぶり円安水準 NY市場
20日のニューヨーク外国為替市場では、FRB=連邦準備制度理事会の利下げが遅れるという見方から円安が進み、円相場は一時、1ドル=159円台に迫りおよそ2か月ぶりの円安ドル高水準となりました。
神田財務官「過度な変動がある場合には適切に対応」
財務省の神田財務官は21日朝、記者団に対し「最近、市場の人たちは金利差、その背景にある金融政策の動きや経済指標に着目しているほか、地政学的な状況などさまざまなことが円相場に関与している。いずれにしても過度な変動がある場合には適切な対応をとっていくという考えに変わりはない」と述べました。