20年ぶりとなる新紙幣 7月の発行を前に印刷などの様子公開

20年ぶりとなる新紙幣が7月発行されるのを前に19日、紙幣の印刷などの様子が報道陣に公開されました。

「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一の肖像をデザインした一万円札など、3種類の新しい紙幣が7月3日に発行されます。

発行を前に財務省などは19日、東京 北区の国立印刷局の工場で新たな紙幣の印刷など、準備の様子を公開しました。

最初の印刷の工程では、大判の用紙に紙幣20枚分の図柄が印刷され、続いて偽造防止のための最先端のホログラムが貼り付けられます。

紙幣を斜めに傾けると、肖像が立体的に動いて見えるのが特徴です。

そして、大判の用紙は500枚が重ねられてから紙幣のサイズに切り分けられ、新しい紙幣となります。

新紙幣は、およそ2年前から本格的に印刷が始まっていて、来年の3月末までに合わせて74億8000万枚が印刷される見通しです。

20年前に今の紙幣の発行が始まった時には、1年間で6割ほどが新しい紙幣に切り替わったということで、大手コンビニ・スーパーや飲食店などでは新しい紙幣に対応できるよう、レジや券売機の更新作業が進められています。